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アイデアまとめ 

【考察】受け攻め両立構築を作るカギ

ぼんこふです.
本記事は考察記事のPart2であり続き物のつもりです.


Part1ではエース+受けで構成された「受け攻め両立構築」こそが安定に繋がる,と結論付けました.記事はこちら ↓↓↓

【考察】安定した構築がほしい ~通す構築と防ぐ構築~ - みがわりすこすこ倶楽部
あれから半年,自分も「受け攻め両立」を目指して構築を作っています.しかしなかなか難しい…
今回は自分が構築作りの際に意識していることの一部をまとめていきます,将来構築作りに困った自分に向けて.
間違っている箇所や違う意見を持っているという方は是非教えていただきたいです.
構築作りの「当たり前」を体系化したような記事ではないかと思います.

 

・目次

 

・受け攻め両立とは

この言葉の初出はいつなのか…定義がされていない気がします.
とりあえず本記事では「エースと受け(サイクル要因)が入った構築」のことを指そうと思います.
大雑把にクッションは受けの役割を持たせて採用したポケモン,エースは受けの役割が薄い殴りメインのポケモンとします.
1エース:5サイクル要因も5エース:1クッションも「受け攻め両立構築」ということにしちゃいます.
メジャーな構築だとカバマンダガルド・ヒトムレヒレグロス・カバリザテテフ・ゲンガーランドテテフ,全て「受け攻め両立構築」ということで.
定義は人によって異なるからぶっちゃけどうでもいい!!

 

・選出の型

構築を作る際は「基本選出」を意識することをおススメします.そうすることで構築の軸や補完に入れたポケモンの役割がわかり易く,実際に試合した時,選出の仕方とその後の反省がし易くなると思います.
基本選出を作るため,メジャーな構築を例に選出パターンを4つに分けていきます.

 

① 2エース+1クッションの選出

カバリザ・ゲンガーランド・ガルクレセなど,エースで殴りかつことを目的にサポートとしてクッションを選出するパターン.
役割はエースが不利対面を取った時の引き先・エースの再展開・対面操作など
2エースの裏にいるクッション枠はカバルドンクレセリアランドロスカビゴンブラッキーモロバレルなど.
欠伸・キノコの胞子・三日月の舞・とんぼ返りなど対面操作できるポケモンが選ばれていることがわかる.

 

② エース1+受け要因2の選出

ラッキー+物理受け,ドヒドグライ,グライムドー,カビゴン+ステロ撒きなどガチの受けメイン選出に攻め駒が入っているパターン.
エースで相手の受け崩し対策を殴って対策したり,受け駒で削って最後に全抜きしたりするため素早さが高いことが多い印象.
裏に受け駒がいるためゲンガー・メタグロスフェローチェアーゴヨンゲッコウガジャラランガミミロップなど有利不利がはっきりしているポケモンも採用できる.

 

③バランスのいい構築

ロップレヒレカグヤ・マンダナットドラン・ヒトムレヒレグロス・テテフランドゲンガーなど,バランスのいい?構築(適当).
全員がある程度の耐久と受けも攻めもできる性能を持ったポケモンで固められた選出.
タイプ相性が抜群,3匹である程度完成された並びといった印象.このよう並びは数が少なくテンプレと化している,故に対策されているかも.
一貫する技を作らない+3匹でメジャーなポケモンを見れるような並びなので新しく作ることが難しい.
このパターンの並びを新しく作れたらいいですね.

 

④その他の構築

天候パ,起点構築,バトンなどギミックに特化した構築.
前回の記事でいう受け駒0・攻め駒0の構築もここ.
これらは安定よりは勝てる構築を拾っていくという印象を持っている.
本記事ではこれ以降触れません.
相手の構築を見て,攻め3匹・受け3匹の選出でいいと判断した場合の選出もここ.

 

・構築を作るときのカギ

本題,ここから自分の考えを述べていきます.
Part1では「受け攻め両立構築は”立ち回りの幅”が出来るため安定性が増す」と述べました.
自分は「立ち回りの幅」とは「エースを降臨させるルートの確立」だと考えています.
エースが不利対面を取った時の引き先として受け駒がいるのであれば,受け駒が不利対面を取った時のケースも考えなければいけません.
受けサイクルにゲンガーを入れたが後出しする機会が交換読み交換しかなくリスクがある,ナットレイリザードンが対面したが炎技が一貫するため突っ張るしかない.そういった展開が予想できるため選出が歪む場合が多いのなら厳しい構築と言わざるを得ません.
受け駒が不利対面を取った時のために受け駒を入れる…という考えなら受けループが出来上がってしまいます.そのため受け駒の不利対面をエースでケアする必要があります.
つまり,受け攻め両立構築は「受け駒が不利を取った時にエースを降臨させることが出来るルートの確立」がカギだと考えています.

 

・ルートの確立

具体例を挙げていきます.

ⅰ.対面操作技

そもそも不利対面を作らなければいいので欠伸・とんぼ返り・キノコの胞子などの技で対面を操作します.パターン①で多くとられている方法です.
パターン②ではグライオンのバトンタッチやラッキーのうたうも用いられてます.
対面操作技は選出の段階で警戒されることが多く,ギミック寄りなため対策も取られていると思います.バレてる対面操作技はレートが上がるにつれて警戒される為,別のプランも用意したいです.強いバレない対面操作技を組み込むことが出来れば構築の軸にまでなり得ると思います.

 

ⅱ.タイプ相性

① ~④全てのパターンで用いられている当たり前の方法です.
当たり前のことですが一番大事だと考えています.メジャーな並びでタイプ相性が悪い構築は自分の知る限りありません.
ギャラドスに対してカバルドンカミツルギギルガルドに対してクレセリア⇒ガルーラなど相手の技を半減以下で受けてエースの負担を軽減します.
ミミッキュに対してフシギバナゲッコウガギルガルドに対してガルーラ⇒ウルガモスなど抜群技を打たせなくても後出しのルートを作ることが出来ます.
半減できる技が多いカミツルギメタグロスゲッコウガアーゴヨンや無効に出来るランドロスギルガルドポリゴン2等はその点でも優秀です.

ナットレイポリゴン2ヒードランなど対面操作技を持たないポケモンを受け駒として使う場合,タイプ相性を最大限駆使したいです.

タイプ相性によるエースの降臨は選出段階で相手に悟られにくい,悟られても択が発生するといった強みがあります.
タイプ相性が大事な環境ですが補完が取れている並びはそこまで多くはありません,環境に同じような並びが多くなっている要因の一つだと思います.
エースを設けるときはエースが降臨できる技を誘えるような受け駒を採用したいです.

 

ⅲ.交換読み交換

相手の交換を誘発して交換読み交換でエースを降臨させます.
一般的には相手の行動を読む必要があり安定しない方法ですが,多少は安定させることが出来ます.
例えば欠伸ループに入った時に交換連打している相手を読む,受けサイクルに対して交換合戦になった際に均衡を崩すなど.
ステルスロックを撒いていると交換読み交換が使いにくくなります.
どちらもタイプ相性で受けられるように保険をかけておくと安心です.

 

ⅳ.その他

先ほど紹介した方法に縛られず後出しの手段を考えて見てください.
例として自分が使っていた手段を紹介します.
メガミミロップにアンコールを持たせて,クレセリアからミミロップに引く選択肢を多用していました.クレセリア対面で相手は瞑想・剣の舞・身代わりなどを読んでミミロップに引きアンコールをしていました,霊技・悪技も受けることができます.積まない状態でクレセリアを殴る人は少ないのでかなり安定したルートでした(2100に乗れました✌️).
こういった特殊なルートは構築の軸にもなり得ると思います,しかしこれ以外思いつきません.
何か面白いエース後出しの手段があれば教えてください.
また,自分が認知していない交換のルートや強気な読みでエースを降臨できないか普段から意識して試合を進めていくと一層立ち回りに幅が出来ると思います.

 

・まとめ

受け攻め両立のカギは「エースの降臨方法」

タイプ相性や対面操作技を駆使して幅広い立ち回りを確立しよう

 

・新しく構築を作る際に

エースを降臨させる4つの方法を紹介しました.これを活かして構築を作る段階からメジャーなポケモンに対するメタを仕込むことが強い構築を作るコツかと思います.

忘れていたかもしれませんが本記事のテーマは「新しい構築を作ろう!」です.既存の構築ではない全く新しい構築かつ完成度を高めようとするとかなりの知識と時間を要しますがメリットもあります.1つ目は「相手に読まれにくい」ということ,これは負け方の再現性に繋がります.変に読まれることがないのでなぜ負けたのかが分かりやすいです.2つ目は「メタられにくい」ということ,環境的に向かい風な構築で結果を出すことはハードモードという他ありません.3つ目は「ミラーが起きない」ということ,ミラーで安定させることは難しくレート差マッチも考慮するとミラーは発生させない方がいいと思っています.

自分は「読まれにくい」「メタられにくい」「ミラーが起きない」構築で環境上位の構築をメタることを意識して構築を組んでいます.エースの降臨以外で自分が気を付けている「自分ルール」を書き記しますので参考にしていただけると幸いです.

 

ⅰ.メジャーなポケモンに弱いポケモンを軸にしない

経験上メジャーなポケモンに弱いポケモンから組むと構築の枠が6つでは足りなくなります.具体的にはボーマンダリザードンメタグロスミミッキュゲッコウガカバルドンです.
上記の6匹のうち3匹以上に不利を取るポケモンであれば構築に入れても選出する機会が少なくなってしまいます,1匹くらいならセーフ.

構築の6匹全員に明確な役割を持たせつつ,メジャーなポケモンに選出を渋ることがないポケモン達で固めたいです.

 

ⅱ.メジャーなメガ進化全てに選出できるポケモンを入れる

ボーマンダリザードンメタグロス・ガルーラ・ゲンガーのうち4匹には選出できる,といったポケモンを用意すると構築作りが楽になります.
こういったポケモンがいないと2メガに対応できない,全てのメガ進化に別々のルートで対応できるが一般ポケモンが重いといった事態が起きちゃいます.

 

ⅲ.切るなら思いっきり

ポテンシャルがある軸だけど潜ってみたらどうしても○○が重くなってしまう,マッチングしたら負けだと思って切ろう.といったようなケースは結構発生します.
そうなったとき自分は構築を見返し,そのポケモンに対する保険を全て抜いて他の構築に強くします.保険をかけてもうまい人には通用しない,という考えです.
どうせ切るなら構築作りの初めに判断したほうが時間の無駄になりません.
だいたいフシギバナキノガッサバシャーモジャラランガアーゴヨン辺りが重くなると思うので軸の段階から意識しています.

 

ⅳ.自分が理解しやすい構築を

「カバマンダガルドは使い手による」とよく言われています.カバマンダガルドだけではなくカバリザやレヒレグロスなど受け攻め両立構築は使い手に左右されやすいと思います.その理由は恐らく「選出がわからないから」だと思います.受け攻め両立構築はパターン①~③の全ての選出をすることができます,しかしパターンが多すぎて正解がわかりにくいため反省もしにくいはずです.軸を他の記事から流用した際はその記事を熟読・考察して採用意図を明確に,それに沿って選出しましょう.正しく選出できたと確信出来てから立ち回りの反省をしましょう.また,自分が何故そのポケモンを採用したのか忘れないようにしましょう.

 

ⅴ.処理ルートを用意する

「カバマンダガルドは使い手による」理由のもう一つは取れるルートを把握しているか否かだと思います.先程もタイプ相性に触れましたが,タイプ相性を利用した勝ち筋は意外と把握しにくく盲点だったりすると思います.他にも低耐久のポケモンを後出しするルート,威嚇を利用するルートなど受け攻め両立構築は取れるルートがとても多いです.

一貫する技を切るために補完のポケモンを入れる場合,そのタイプの技を使うポケモンを明確にしましょう.フェアリーの一貫を切るためにギルガルドを入れたがミミッキュが受からないといったケースは避けたいです.
構築を組む段階でメジャーなポケモンに対する処理ルートとメジャーな構築に対する選出をある程度イメージしておきましょう.処理ルートには2匹のタイプ相性を利用したり威嚇やステルスロックなどを組み込めたりしないか考えておきましょう,そうでもしないと6匹では足りないと思います.

 

・終わりに

最近他の人に語る事が多くなったので思い切って記事にしてみました.調子に乗ってるけど許してください><
本記事は僕の考えであり間違っていることもあると思うので鵜呑みにしないでください;;
構築を作るときの「自分ルール」を共有できれば穴の無い強い構築が生まれ,環境も更に開拓されるのではないかと思います,是非コメントやツイッターのリプなどで教えていただきたいです.
あと1年同じ環境は辛いので新しく構築を作って環境を開拓しましょう.

メジャーな並びやポケモンでなくても先程の「自分ルール」を満たすように構築を作れば十分結果は出せると思っています,対策されていないことによるアドバンテージも非常に美味しい.

S13の構築も用意しているのですが都合によりレートに潜れないのが残念です…本当に辛い.
皆さんはレート頑張ってください!

 

長くなりましたがここまでご覧頂きありがとうございます(‘ω’)

ぼんこふ (@bonkohu23) | Twitter

 

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