初めまして,ぼんこふと申します.
本記事はS11で使用した構築記事になります.
TN.ぼんこふとReona♥Westで潜っており最終レートは189×と2111でした.
オフの結果は第四回真皇杯ラストチャレンジ予選7-0(ベスト16),第四回サブローカップ個人6-3(チーム4位)です.
自身の7世代最高レートを更新して再度2100に乗ることができました.
構築も変な感じなので満足しています.
-追記-
最終33位でした!
夢は見るものじゃない🌛✨叶えるものだよ😊😊😊✌✌✌ pic.twitter.com/h2ks2B4q5p
— ぼんこふ (@bonkohu23) September 3, 2018
<技構成と持ち物>
QRパーティを用意したので興味のある方は使ってみてください.
<経緯>
前期に引き続き環境に居ない新しいサイクルで結果を残したいと考え,ORASで2100に乗った愛用の構築をUSM用に組み直した.
コンセプトは以下の通り.
Ⅰ.考慮されないポケモンを使用してeasy winを狙う
現在の環境において考慮されないポケモンには2パターンあると考えた.
- 型が多すぎて考慮しきれない
- 命中不安技に依存するため個体数が少ない
「それはムリ」と言われるような考慮されないポケモンからどれかを通し,序盤から有利状況を生み出すことが狙い.
命中不安技による負け < 対策されていないことによるアドバンテージ,と考え命中不安技を積極的に採用した. 命中不安技は警戒されない.
地雷パともいえる.
Ⅱ.見せあいで相手を騙す
見せあい段階で相手に様々な疑念を抱かせるように組んだ.
- 詰みサイクルに見える
初手ジャローダ・ゲッコウガからミミッキュ・ギルガルド・リザードンXで展開される可能性を考慮しなければならない.
- 対面構築に見える
ミミッキュ+ゲッコウガの並びから対面構築を警戒しなければならない.
- リザードンがXにしか見えない
電気の一貫,水タイプが2匹,炎技抜群が2匹いることからXを一点読みされるが鬼羽リザXなので役割対象に対して鬼火を入れられる.
- 初手性能の高いポケモンが多い
ゲッコウガ・ジャローダ・水ロトムは初手に出しやすく,ミミッキュ・ギルガルド・リザードンが初手で出てくる可能性も切ることはできない.
相手の選出を乱し,初手の出し負けを少なくする.
一方でこちらはサイクルパなので出し負けたら裏に引くことができる.
以上4点の要素を相手に考慮してもらい,相手の予期せぬ型でアドバンテージを稼ぐ.
再戦で型バレしても相手に刺さるポケモンがいればそのポケモンを軸に選出を固める.
とにかくサイクルに見せないように組んだつもり.
Ⅲ.メジャーな構築への勝率を高める
カバマンダ,カバリザ,グロス入りサイクル,クチート入りへの勝率を6割以上に設定.
ガルーラ軸,ゲンガー軸,受けループにも不利を取らない構築ができた.
不利を取る構築は後述する.
Ⅳ.その他
上位にいないであろう構築は完全に切る.
崩し枠を採用せず6匹全員を満遍なく選出できるようにする.
強いタイプである水タイプ,水技を複数採用する.
水技の一貫を十分に切る.
6世代感を出す.
構築に採用した順番
= > = > >
選出率
> = = > =
<個別紹介>
陽気 185(252)-150(4)-132-×-105-167(252)
おにび/はねやすめ/ドラゴンクロー/ニトロチャージ
「それはムリ」ポケモンその1
メジャーなメガ進化とその取り巻きに必ず仕事ができる点を評価.
序盤・中盤は役割対象に鬼火を当てて有利状況を作り,終盤はニトロチャージ⇒ドラゴンクローで詰めていく.
Sを上げることで削れたボーマンダやゲッコウガを縛ったりスカーフランドロスやメタグロスの上から鬼火を打ったりカプコケコやウルガモスに対してSを上げたまま対峙できたりと便利だった.
ミミッキュに対する打点がニトロチャージなので2回剣舞からZでやられてしまう.しかし相手はフレアドライブを警戒せざるを得ないのでZを早めに消費させて詰めていける.裏のミミッキュ・ギルガルド・ジャローダと合わせると更に安定する.
相手の初手はこちらのゲッコウガを見てナットレイ・カビゴン・カプコケコ・ミミッキュ等が来やすく,苦手なランドロス・カバルドン・ヒードランが来づらいためリザードン初手が安定しやすい.
ステルスロックが弱点だがゲッコウガ・水ロトム・ジャローダと並べているので撒かれることはあまり無い.
無邪気 147-126(84)-87-145(172)-81-191(252)
「それはムリ」ポケモンその2
今時珍しい両刀スカーフゲッコウガ.
バシャーモ入り,コケコランド,砂パ,その他刺さる構築に選出.
調整は忘れたがメガバシャーモ・アーゴヨン・カプコケコ・カプテテフを上から倒すことが出来たので特に変更しなかった.
リザードンを見て出てくるステロ撒きやスカーフ地面に対して初手に投げて無償突破を狙う.
並びで襷を警戒させカプテテフとカプコケコとランドロス等を上から葬る.
波乗りはバシャーモ・ドリュウズと裏に鋼タイプが控えている時の地面に対して打つ.
リザードンでボーマンダや地面タイプに鬼火を入れて後出しすることで技を打つ回数を増やす.
選出率は低いが相手の選出抑制,選出誘導をしてくれてやはり最強ポケモンだなと思った.
ジャローダ@マゴのみ
臆病 176(204)-×-116(4)-98(20)-119(28)-181(252)
「それはムリ」ポケモンその3
状態異常を絡めてゲッコウガ以外の全てのポケモンと相互に補完が取れる.
麻痺と宿り木を撒いて裏の身代わりや羽休めで粘る.
リザードンを上から殴ってくるガブリアス・ボーマンダ・スカーフサザンドラ・ラティ・メタグロスに麻痺を入れてリザードンで逆に縛る.
ミミッキュの呪い,ギルガルドの毒,水ロトムの放電麻痺を入れジャローダの身代わりで粘る.
リザードンでランドロスやカビゴンに鬼火を入れておき身代わりを破壊させないようにするなど.
初手で出し負けることが多いので鬼火やボルトチェンジなどのサポートから後出ししていく.
サイクルを回すことでゲンガーやヒードランも麻痺と宿木で嵌めることができる.
選出率は低いが環境に一定数いる構築に強い.受けループ,ブルドヒグライ,ラティクチレヒレ,レヒレグライグロス,レヒレカグヤ,カバルカなどに強く選出した時は活躍した.
意地っ張り 153(180)-140(140)-123(180)-×-126(4)-117(4)
じゃれつく/みがわり/のろい/いたみわけ
調整先
HP:奇数
HB:ステロ+メガギャラドスの+1滝登り高乱数耐え
鬼火込みでカバルドンやカビゴンの地震,イカサマを身代わりが耐えるため嵌めて勝てる.鬼火はリザードンが打つので高確率で決まる.
ミミッキュが苦手なポケモンはリザードンか水ロトムに弱いので2匹で相手を荒らせれば終盤ミミッキュが突破できなくなり勝ち,という状況も多かった.
麻痺,毒,鬼火,宿木の種から身代わりで相手を嵌めていく動きはとても6世代感があって好き.
当然ストッパーとしても使用できる万能ポケモン.
状態異常から嵌めるかストッパーの役割しかないため基本的に初手には投げない.
控え目 157(252)-×-127-172(252)-128(4)-106
「それはムリ」ポケモンその4.相当なめられる.
リザードンが苦手な水タイプ・地面タイプ・ヒードラン・ボーマンダを受け,ロトムが苦手な草タイプをリザードンが受けるといったように補完が取れている.
C特化は耐久振りメガゲンガーを放電+ハイドロポンプで落とすため.
ゲッコウガにあと投げが安定して裏のカバルドンやボーマンダにも強い.
低速で耐久が高いとは言えないためボルトチェンジを駆使して不利対面を作らないことが重要,そのため刺さっていない限り初手には出さない.
特化捨て身タックル以外のボーマンダに1回ならあと投げ可能.
明確に水ロトムに強いと言えるポケモンが少ないので対策されることなく自由に動きやすい.
受けに来たカビゴン・ポリゴン2・ギルガルドにボルトチェンジを合わせて裏の最速毒ギルガルドで嵌める.
水タイプが重い相手はゲッコウガと同時選出をしてとんボルチェンでサイクルを有利に進める.
ギルガルド@たべのこし
臆病 167(252)-63-170-70-171(4)-123(252)
シャドーボール/どくどく/みがわり/キングシールド
ミラーで強い最速身代わりギルガルド.
最速にすることでポリゴン2と準速キノガッサの上を取ることが本来の目的.
無振りランドロス・ミミッキュ・カプテテフ・カプレヒレの上から動くことができる.
ギルガルドミラーはこちらがガン有利な読みあいを仕掛けることができる.
初手でランドロス,ガルーラ,マンムーと対面してしまったらメガ進化していないリザードンに引いて鬼火を入れに行く.
こちらのゲッコウガを見て初手にポリゴン2やカプテテフが来やすい.毒を入れたポリゴン2が下から身代わりを貼る光景はとても心が温まる.
真皇杯ラストチャレンジでは鉢巻で使っていた.
<対メジャー構築>
・カバマンダガルド(マンダ軸)
3体目は基本的にギルガルド,少し変わったカバマンダガルドならミミッキュを選出することもある.
たまにゲッコウガを出すこともある.
相手の選出はボーマンダが確定で来てカバルドンは選出されない.
カプコケコ・ギルガルド・ゲッコウガ・カミツルギ・ミミッキュはどれも同じくらいの割合で選出される.
初手はこちらのゲッコウガに有利なカプコケコ・ゲッコウガ・カミツルギから入ってくる.
カプコケコが来た場合は鬼火を打ってボルトチェンジから出てくるボーマンダを焼く.
ゲッコウガが来た場合は水ロトムに引く.スカーフで岩雪崩を打たれた場合はギルガルドに引いて身代わり.
ラス1にはミミッキュかギルガルドが来るのでミミッキュであれば鬼火+ギルガルド,ギルガルドはミラーで倒す.
再戦はゲッコウガを警戒してくれなくなるので選出が全く分からなくなる.
マンムー・ナットレイ・ウルガモスなどが入っているマンダ軸でもこの選出で問題ない.
こちらにミミッキュがいるのでメタグロスが選出される,しかしミミッキュ以外のポケモンはメタグロスに強いので返り討ちにできる.
相手の初手を読むことは難しいが水ロトム初手が安定する.
アーゴヨンかジャラランガがいると選出が歪んで水ロトムかジャローダのどちらしか選出できない.
・カバリザテテフ
相手のリザードン対策にこちらはリザードンとミミッキュがほぼ確定.
相手の初手はこちらのゲッコウガ対策でポリゴン2かカプテテフなのでギルガルドで毒を入れる.
ポリゴン2がいない場合はギルガルドの変わりにゲッコウガを選出してダストシュート.ゲッコウガならばリザードンとカバルドン対して打点があるので,できるだけゲッコウガを選出したい.
裏は8割リザードンが来るがそれ以外は誰が来るか分からない.
Yでソーラービームなら受けきれる,エアスラ持ちは同速に勝つ+怯まずにドラゴンクロー2回で落とすしかない.
エアスラリザYは水ロトムに打点がないので余裕があれば同時選出をしたい.
Xはドラゴンクローを打って削り逆鱗を打たせてミミッキュ・ギルガルド・ゲッコウガで止める.
3匹目がゴツメカバルドンならば鬼火+ミミッキュで嵌め,キノガッサならば最速ギルガルドで上から身代わり,ミミッキュはいつも通り鬼火+ギルガルドで止める
初手でアドをとって流れで勝つことが多い.
こちらの選出はリザードンとミミッキュが確定なのでカプレヒレが入っているとどこかを切らないといけない.
・クチート入り
1.ポリクチ
クチートが8割選出される.理由は分からない.
初手はポリゴン2が多い.
メガ進化したリザードンとゲッコウガ以外ダウンロード対策をしているのでポリゴン2に対して粘れる.
ギルガルドでポリゴン2に毒を入れてリザードンの羽休めで粘る.
ミミッキュはストッパーとして雑に使う.
クチートとリザードンの対面は不意打ちから入ってくれるので鬼火でアドが取れる.
2.ラティクチレヒレ
ラティアスに麻痺を入れればリザードンのドラゴンクローで縛れる.
適当に身代わりしているだけで勝てることが多い.
他の構築の対処法は需要があれば追記します('ω')
<キツイ構築(切った構築)>
(ナットレイ・モロバレル・フシギバナ) + (カプレヒレ・ヒードラン・ヤドラン)
カミツルギ[叩き落とす+無Z]
ミミロップ[身代わり持ち]
毒+身代わり[サンダー・エンテイ・カプコケコ]
<おわりに>
自分らしい少し変わった構築で2100を達成することができ,とても嬉しいです.平成最後の夏をポケモンに捧げてよかった…
身代わり持ちを沢山入れられたのもポイントが高いです,このブログみがわりすこすこ倶楽部なので.
600族と準伝なし御三家3タイプ揃い踏みとオシャレポイントも高いと思います.
テンプレ上位構築をカモにしていたので中盤と終盤でカバマンダ以外の上位構築が消えたのは苦しかったです.最終盤にリザードン入りが少し戻ってきてくれて助かりました.
命中不安技で構成された上,切っている構築も存在するので2100に乗ったのはマッチング含め豪運だったからだと思います.本当に安定性が皆無な構築で何度も1700まで溶かしました.
安定性をテーマに記事を書いたので興味がある方はご覧ください.
【考察】安定した構築がほしい ~通す構築と防ぐ構築~ - みがわりすこすこ倶楽部
前期から【エースと崩し枠を設けない6世代みたいなサイクル】をテーマに構築を組んでいましたが7世代になった今,環境に合わないひどい縛りプレイだと思いました.もうやりません.
この構築のベースである,自身がORASで2100に乗せた構築はミミッキュ⇒ヘドゲン,ジャローダ⇒ゴツメいびきニンフィア,水ロトム⇒鉢巻カイリュー,毒ガルド⇒眼鏡ガルドでした.覚えている人がいてくれたら嬉しいです.
次のシーズンはサイクルをやめて攻められる構築を作りたいと思います.
ていうか僕も誰かと共同して構築組んでみたいです;;
他にも変な構築や考察記事を書いているので是非ご覧ください!
なにか質問のある方はツイッターまでお気軽にどうぞ('ω')
ここまで読んでくださりありがとうございました!!